MoGraph 基礎 1

レベル/ 対象者:中級/ CINEMA 4Dをそこそこ使えて、モーショングラフィックスに興味がある人。かなり内容が多いので、覚悟して受講して下さい。
対象ソフトウエア、プラグイン:CINEMA 4D R12 Broadcast、Studio

自分の代わりにMoGraphが動く。

冨士 俊雄/ gtofuji@gmail.com
章番号 題名 内容、及び関連する章 作成日/注記
602 2_エフェクタ エフェクタの値で制御できるクローンのパラメータ、エフェクタの値、クローンのパラメータ、空間を変形、ノード、エフェクタ、オブジェクト、変形モード、相対、絶対、再マップ、デフォーマ、カラー、シェーダ、クスチャ、MoSpline、押し出し、PolyFX、クローンとみなす、可視性、ウエイト、時間オフセット、強度、簡易、減衰、ランダム、ノイズ、タービュランス、シェーダ、サウンド、ステップ、ID、タイム、タイムライン、ディレイ、継承、スプライン、ターゲット、グループ、COFFEE、数式、ボリューム、 2011.10.3
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Step 1

エフェクタの値で制御できるクローンのパラメータ

 MoGraphオブジェクトを使って作成したクローンは、MoGraphエフェクタを使って制御できます。このステップでは、まず「エフェクタの値」を使って制御できる「クローンのパラメータ」について説明します。

1. エフェクタの値を使って、クローンの「位置」や「スケール」、「角度」を制御できます。

図602-1

 ここで、位置と角度については、「パラメータ -> 空間を変形(制御する座標系)」で制御する座標系を「ノード(クローン)」、「エフェクタ」、「オブジェクト」から選択できます。

図602-2

 また、スケールについては、「パラメータ -> 変形モード(スケールモード)」でスケールの方法を「相対」、「絶対(ウエイト)」、「再マップ(絶対)」から選択できます。

図602-3

 例えば、エフェクタの値が「0〜100%」まで変化する場合、スケールの値を「5」にすると、「相対」ではスケールが「1〜6」の間で変化し、「絶対」では「1〜5」の間で変化し、「再マップ」では「0〜5」の間で変化するようになります。

 

2. エフェクタの値を使って、クローンの内部に含まれる「ポイント」や「ポリゴン」の位置を制御できます。

図602-4

 この場合は、エフェクタを「デフォーマ」として使います。そして、クローナー等のMoGraphオブジェクトに限らず、CINEMA 4Dのどんなオブジェクトにでも直接適用できます。


3. エフェクタの値を使って、「カラー」を制御できます。また、シェーダやテクスチャを使ってカラーを変えることもできます。

図602-5

 ただし、「MoSpline」、「押し出し」、「PolyFX」などは色を変えられません。理由は、これらのMoGraphオブジェクトが、クローンを独立したオブジェクトとして作らず、ポリゴンやスプラインの断片を「クローンとみなす」機能だからです。

 また、「クローナー -> 変形(変換) -> 表示 -> カラー」を選択すると、クローンのカラーを「色付きのドット」として表示できます。


4. エフェクタの値を使って、「ウエイト」を制御できます。

 ウエイトは、「エフェクタの値を増減するパラメータ」です。したがって、この機能はエフェクタAの働きをエフェクタBで制御する場合に使います。また、ウエイトは減衰の働きを増減する目的でも使えます(注1)。

 それから、ウエイトは他の値を「スケール(つまり乗算、除算)」するのではなく、「増減(加算、減算)」するように働きます。

図602-6

 他のエフェクタと組み合わせる際には、必ずウエイトを制御するエフェクタが先になるように注意して下さい。エフェクタの順番は、「エフェクタ -> エフェクタ」フィールドに表示されます。

 また、「クローナー -> 変形(変換) -> 表示 -> ウエイト」を選択すると、クローンのウエイトを「色付きのドット」として表示できます。

注1. ウエイトは少し難しい概念です。ちょっといじってみて判らなければ、飛ばして先に進んで下さい。

 

5. エフェクタの値を使って、「U変形、V変形(U(縦)、V(横))」を制御できます。

 MoGraphは、プリミティブと同じように全てのクローンにUVW座標を生成します。そして、エフェクタの効果はこのUV座標にしたがって計算されます。したがって、もしこのUV座標を変換すれば、エフェクタの効果も変ることになります(注1)。

図602-7

 このUV座標は、もちろんシェーダやテクスチャを貼るためにも使われ、UV座標を変換すれば、シェーダやテクスチャの効果も変ります。

 他のエフェクタと組み合わせる際には、必ずUやVを制御するエフェクタが先になるように注意して下さい。エフェクタの順番は、「エフェクタ -> エフェクタ」フィールドに表示されます。

 また、「クローナー -> 変形(変換) -> 表示 -> UV」を選択すると、クローンのUVを「色付きのドット」として表示できます。

注1. U変形、V変形は少し難しい概念です。ちょっといじってみて判らなければ、飛ばして先に進んで下さい。

 

6. エフェクタの値を使って、「クローンを修正(クローンの順番)」を制御できます。

図602-8

 この順番は、クローナーが複数の子オブジェクトを持っている場合に、どのオブジェクトを複製するかを決めるための順番です。クローンのIDとは違うパラメータなので、混同しないように注意して下さい。


7. エフェクタの値を使って、「時間オフセット(開始時間)」を制御できます。

図602-9

 キーフレームアニメーションが指定されたオブジェクトを複製してクローンにした場合に、アニメーションがスタートする時間を制御できます。


8. エフェクタの値を使って、「可視性」を制御できます。

図602-10

 可視性をチェックすると、エフェクタの値が50%以下のクローンが見えなくなります。

 

 

Step 2

値を1で固定

 MoGraphエフェクタの多くは「エフェクタの値」を持っています。

 まずMoGraphの「簡易」エフェクタの場合、エフェクトの値は「1」で固定されています。したがってユーザにできるのは、それを適用するパラメータや減衰を指定することだけです。

 例えば「Y位置」の値を「200」にすると、クローンのY位置は全て「200」になります。これは、エフェクトの値が1に固定されていて、「200*1=200」だからです。

図602-11

 簡単なことしかできませんが、その分処理が軽いのでよく使います。

 

 

Step 3

値をランダムに変える

 MoGraphの「ランダム」エフェクタを使うと、エフェクタの値をランダムに変更できます。

 例えば「Y位置」の値を「200」にすると、クローンのY位置はデフォルトで「-200〜200」の間でばらつくようになります。これは、エフェクトの値が「-1〜1」の間でランダムに変化し、「200*-1= -200〜200*1= 200」だからです。

図602-12

 ここで、エフェクト値の範囲は「エフェクタ -> 最大/最小」で指定できます。

 

 また、ランダムモードを「ノイズ」や「タービュランス」にすると、ランダムの値をアニメーションできます。また、ノイズやタービュランスには「スケール」というパラメータがあり、変化のスムーズさや細かさを変えられます。

図602-13

 

 

Step 4

値をシェーダやテクスチャで変える

 MoGraphの「シェーダ」エフェクタを使うと、シェーダやビットマップテクスチャを使ってエフェクタの値を変更できます。

 例えば「Y位置」の値を「200」にすると、デフォルトでシェーダの値が「0」の位置にあるクローンのY位置は「0」、シェーダの値が「1(100%)」の位置にあるクローンのY位置は「200」になります。

図602-14

 

 

Step 5

値をサウンドで変える

 MoGraphの「サウンド」エフェクタを使うと、サウンドファイルを使ってエフェクタの値を変更できます。

図602-15

 サウンドは、周波数ごとにエフェクタの値を変えることができます。この時、低音側が小さなIDのクローンに対応し、高音側が大きなIDのクローンに対応します。また、エフェクタの値は音の強度によって決まります(サウンドファイル)。

 

 

Step 6

値をIDで変える

 MoGraphの「ステップ」エフェクタを使うと、クローンのID(番号)を使ってエフェクタの値を変更できます。

図602-16

 クローンのIDは、「ウエイト」や「UV座標」とはまた違ったパラメータなので、混同しないように注意して下さい。

 ステップの場合、エフェクタの値は「ID/クローンの総数」になります。

 

 

Step 7

値を時間で変える

 MoGraphの「タイム」エフェクタを使うと、時間(CINEMA 4Dのタイムライン)を使ってエフェクタの値を変更できます。

 タイムを使うと、キーフレームを打たずに、クローンに連続的な動きを指定できます。

図602-17

 タイムの場合、「1秒」がエフェクタ値の「1(100%)」に対応します。

 当然ですが、タイムは「時間にしたがって変える」機能なので、アニメーションを再生していないと働きません。

 

 

Step 8

値が戻るのを遅らせる

 MoGraphの「ディレイ」エフェクタは、他のエフェクタによって変更されたクローンの「位置」や「スケール」、「角度」の値が元に戻るのを遅らせる働きをします。つまり、ディレイ自身は何もしないので、必ず他のエフェクタと組み合わせる必要があります。

図602-18

 ディレイを他のエフェクタと組み合わせる際には、必ずディレイが後になるように注意して下さい。エフェクタの順番は、「エフェクタ -> エフェクタ」フィールドに表示されます。

 また、ディレイは他のエフェクタの働きを「時間にしたがって変える」機能なので、アニメーションを再生していないと働きません。タイムマーカーが止まっている場合、結果的に他のエフェクタの働きも止まってしまうので、注意して下さい。

 また、このエフェクタは固有の「値」を持たないので、それ以外のパラメータを変更することはできません。

 

 

Step 9

ターゲットオブジェクトから情報を継承する

 MoGraphの「継承」エフェクタは、リンクされたオブジェクトの「位置」、「スケール」、「角度」の値を直接クローンに入力します。

 また、ターゲットオブジェクトがキーフレームアニメーションを持っている場合、継承の「遅れ」を指定することもできます。

図602-19

 ただし、このエフェクタは固有の「値」を持たないので、それ以外のパラメータを変更することはできません。

 

 

Step 10

スプラインに沿って並べる

 MoGraphの「スプライン」エフェクタを使うと、スプラインに沿ってクローンを並べることができます。

図602-20

 ただし、このエフェクタは固有の「値」を持たないので、それ以外のパラメータを変更することはできません。

 

 

Step 11

ターゲットオブジェクトの方向を向ける

 MoGraphの「ターゲット」エフェクタは、リンクされたオブジェクトの方向にクローンを向けます。

図602-21

 また、ターゲットオブジェクトが近づいた場合に、それを避けるようにクローンを移動させることもできます。この機能をカメラに適用すると、カメラがクローンにぶつからなくなります。

 ただし、このエフェクタは固有の「値」を持たないので、それ以外のパラメータを変更することはできません。

 

 

Step 12

その他のエフェクタ

1. MoGraphの「グループ」エフェクタを使うと、複数のエフェクタをグループ化し、一つのエフェクタとして扱うことができます。


2. MoGraphの「COFFEE」エフェクタを使うと、COFFEEスクリプトを使ってエフェクタの値を変更できます。


3. MoGraphの「数式」エフェクタを使うと、エフェクタの値を数式で変更できます。


4. MoGraphの「ボリューム」エフェクタを使うと、ポリゴンオブジェクトの内部にあるクローンに対してエフェクタの値を「1」にします。

 


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